さとがおかキンダーガーデン コメントする / 令和4年度 / By children-env 生活の場の一部である園庭を挑戦と冒険・やすらぎと憩いの空間が混在し、多様な自然の生長を実感できる環境づくりを行いたいという要望のもと、環境改善を行った園です。 園の保育方針は①こども一人ひとりが主人公となり、十分に体を動かして活動する②こどもが心弾ませて仲間とあそび、生活する③自然の素材や豊かな文化を保障し、こどもの限りない発達をめざす④乳幼児期の育ちに「焦り」は禁止⑤広い園庭はすべてが遊び場。山をつくり穴を掘って、土と水との触れ合いを存分にできる園庭のもと、太陽と土にまみれ、豊かな自然とたわむれ、多くの体験を積み重ね、 意欲的で『たくましい生きる力』を獲得できる乳幼児期を過ごさせたいという要望を具体化した園庭です。 旧園舎の園庭には、多くの樹木や築山があったようですので、幼保連携型認定こども園として発足し、園舎の建て替えに伴い、新たに園庭改造を要望し、応募していただきました。卒園生の在園時の思い出やエピソードの聞き取りから、里山の環境を再現した築山と園敷地内で生き物の成長過程が継続して観察するためのビオトープが挙げられていました。しかし当初、ご提案いただいた園庭の図面は、コンセプトは明快でしたが、盛りだくさんの内容でした。いくつかの課題を克服しながらの園庭づくり向かったようです。 具体的には、「安全だが物足りない平らな場」を「変化に富む遊びの舞台」へ、さらに「生き物が暮らす場が無い」を「多様な動植物が生息する場」へ、さらに「どこでも遊べる」から「余白をいかし、環境から遊びを見出せる」というコンセプトのもと盛りだくさんの内容が含まれた園庭図面でしたが、講師の方々からのアドバイスを適切に判断いただき、木々の緑が色づき、成育年齢に対応した多様な遊びが広がることが期待されるところです。ただ、築山に敷かれた人工芝生や「野の花マット(武蔵野の花野草を寄せ植えした植生マット)」がカラスにはがされたりすることもあったようですし、さらに植樹された樹木が多くあり、安全性を確かめながらワークショップを行ってからの園庭デビューをしている様子に安心しているところです。 さらに本園は、先の保育方針に基づいて園庭内にとどまらず、お子さんたちと近隣の公園や緑地、山に出かけ、園庭内では感知できない色や音などの自然の変化や多様な生き物への眼差しが養われており、皮膚や口を通して五感で四季を感じとる取組みは園長さんをはじめ保育者さんたちのご努力を実感いたします。出来上がった築山でお弁当をいただきながたみんなで遊び・学んだ園庭を眺め、園舎を含めて確認していく卒園生の取組みは素晴らしいです。今後も、お子さんたちのあそびが園庭内だけにとどまらず地域にある多様な自然資産(近隣公園、絹谷富士など)を活用して、お子さんたちの成育に素敵な愛情を注いでください。 絹谷富士へ登り、海まで見えたのでみんなで「う〜み〜はひろい〜な〜」と大合唱しました。山道は険しくて大変だけど楽しかった!また行こうね!