もともと周囲は田んぼで自然豊かな環境にある園庭でしたが、川を起点に新しい遊びのスペースをつくりました。「せせらぎ川」は浅いところと深いところがあり、みんなで集めた大小の石で縁をぐるりと囲みました。川底は裸足でも入れるよう玉砂利で舗装しています。
子どもたちの遊びは多様性にとんでいます。水の感触を確かめたり、靴ごと水たまりに入ってぴちゃぴちゃ歩いたり、小さな子でも主体的に行動します。大きな子は、ペットボトルやバケツ、時には一輪車まで持ち出して思い思いに遊びます。舟だ!釣りだ!と見立て遊びもよくみられます。水が無いとき(水道水のため常に流していない)は自転車の遊び場に。
ここは、乳幼児から年長さんまで異年齢の交流の場となっています。小さい子は大きい子をまねて遊び、年長さんは手伝ったり面倒をみる・・・先生たちは子どもの発達・成長をより強く感じ、自主性を尊重して受け入れられるようになりました。
近くに田んぼや川はあっても、今は子どもたちの姿は見られません。五感をフルに使って自由に遊べることは園長先生の願いでした。「せせらぎ川」のある園庭は、土日は地域に開放され、親子連れや卒園生が遊びにきます。ゆくゆくはプレイパークのようにしていきたいそうです。