植栽が豊かで、起伏のある地形に立体的な遊具が配置された園庭に井戸を掘り、思い切り水を使って遊べるようになりました。
水道水で水遊びをしていた時は、もったいないという気持ちが先立ち、先生が制限してしまうこともしばしば。井戸水が使えるようになり、子どもたちはじっくり遊び込み、遊びの幅も広がりました。
傾斜の高いところに堀った井戸の蛇口に雨どいをつなげ、流れる水で遊ぶ。さらに砂場まで水を引いて溜め、裸足で入って遊ぶ。雨どいをつなげたのは子どもたちのアイデアで、さまざまな創意工夫や探求心に先生たちも驚いています。
水・泥・砂は小さい子から大きな子まで一緒に楽しく遊べる素材です。ぬれて泥んこになっても、保育者がその体験の意味を考え、子どものやりたいことをゆったりした気持ちで見守るようにしています。
園長先生は、地域と一緒に育つ園として、地域の人たちが集い一緒に過ごせる憩いの場、コミュニティをつくっていきたいそうです。生きる力をはぐくむためにはどのような環境が必要か、保育者や保護者、子どもたちと対話しながら一つずつ夢を実現していきます。