のぞみの花こども園

日当たりのよい園庭に、新たに築山と植栽が加わりました。平坦な園庭に起伏ができたことで、子どもたちの運動量が増えました。高低差があるので登り降りなど足腰を使う動きが自然と多くなり、かけっこも立体的に楽しめるようになりました。
0歳児から5歳児までそれぞれの年齢に応じた遊びが広がりました。また、幼児組が未満児組を手助けしたり、異年齢で助け合って遊ぶ姿が見られます。未満児は「のぼる」遊びが増え、登ろうとする挑戦心と登れた時の達成感を味わっています。
幼児組は、屋外でより活発に体を動かすようになりました。子どもたちが考え出したのは「レスキューごっこ」や「やまびこごっこ」。小さな築山でも子どもにとっては本物の山のように感じられるのでしょう。
築山での遊びは動きがダイナミックになるので、保育者は安全に遊べるルールを決めたり、活動を見守る配置を考えるなど危機管理意識が高まりました。
園庭には種類が違う複数の木を植えました。木々に実がなったり、紅葉したりと身近に季節の移り変わりを感じることができます。葉っぱや木の実を製作に取り入れたり、観察したり、自然にふれる機会を保育に積極的に取り入れるようになりました。
環境改善によって築山は子どもたちが大好きな遊び場になりました。たくさん遊ぶので土が削られて流れてしまうのが悩みですが、状況を見ながら補修をしていくことに。築山が園児のお気に入りのエリアになったので、ジャングルジムの配置を見直し、遊びがうまく展開するようにしたい、と園長先生。子どもたちの遊びの変化は、先生方が園庭環境について深く考えるきっかけになっています。
お日様の光がふりそそぐ園庭での日向ぼっこや食事など、屋内の環境とは違う青空の下での体験はワクワクするものになるでしょう。子どもたちが今楽しみにしているのは、雪が積もったらそり滑りをすること。冬が来るのが待ち遠しい気持ちです。
木が育つにつれ、園庭の風景も少しずつ変わっていきます。どんな園庭に育てていくのか、子どもたちや先生方の思いを大切にしながらつくっていけるといいですね。