とうみょう子ども園

井戸と小川のある園庭を - Plannig

とうみょう子ども園は会津若松市の中心部にあり、園庭は狭いですが、ウッドテラス、砂場、築山、屋外かまど、小さなビオトープ池、ティフトン芝の広場などがあり、子どもたちは四季を通して屋外で遊んでいます。

ここに水を使った遊びや自然観察ができるようにするため、手押しポンプの60mの深井戸と小川をつくることを園は計画しました。会津若松の浅いところの地下水は鉄分の多い赤水になるため、きれいな水を得るためには60m掘る必要があります。

こども環境学会のアドバイス Advice

帝京大の谷本先生の司会でこども環境学会理事の小澤先生と市民まちづくり会議・むさしの理事であい造園設計事務所の村井先生からアドバイスを受けました。

  • 60mの深井戸だと普通の手押しポンプでは揚げられないので、コンパートメント(個室)のパイプをつなげるなど工夫が必要で一基60万円以上と高くつく
  • FRP製などの地下タンクに電動ポンプで溜めた水を手押しポンプで流す方法もある
  • 小川の防水/遮水のためには、粘土で叩いてつくるかベントナイトシートを使う。ベントナイトは形にしやすく、1㎡あたり5千円、いろいろ含め5割増しでできる。樹脂シートは終端処理が雑だと剝がれたり水漏れするので経験ある業者に頼むのがいい
  • 園庭の勾配がきついと水がすぐ流失する。勾配あるところは堰き止めて、所々溜めながら流すなど、勾配と水量を考えて設計する必要がある
  • 川幅には変化をつけて体の発達に応じて飛び越えることができる場所が増えるようにする
  • 築山から駆け下りて小川で怪我することのないよう注意

施工後 After

井戸については、予算の関係で手押しを諦め、電動ポンプの井戸となりました。井戸の先に園舎前まで続く小川をつくりますが、小川についてはR3年度に施工を計画しています。

R2年度の工事は60mの井戸掘りまでです
井戸から園舎の方向に小川をつくるのはR3年度以降の宿題にしました

子どもたちはびしょぬれ、泥だらけで遊んでいます。これで園舎やご自宅に戻れるんでしょうか、ちょっと心配になります。フォトギャラリーをお楽しみください。

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