WS① 子どもの森、木’s保育園

園庭の課題を専門家に相談し、改善策や解決策を考えるワークショップ。

子どもの森

子どもの森の相談内容は砂場の改善でした。満3歳児約30名のために、造形活動や交流により創造的な遊びにつながる環境をつくりたい、とのこと。

既存の砂場は園庭の中央にあり、柵で囲われています。園長先生は、柵を撤去して四角い形状を曲線にすること、童話の世界に出てくるような木の小屋を設置したいと考えていました。

柵を撤去することで保育者から子どもの遊ぶ姿がよく見えるようになります。専門家からは、砂場から小屋、別の遊具への遊びの連続性を考慮して、配置や形状を工夫するようアドバイスがありました。また、砂場の枠はコンクリート製ではなく、適切なメンテナンスを施せば木製の枠も好ましいこと、小屋には長持ちする栗の木を用いるなどの提案がありました。

小屋そのものが子どもの想像力を刺激するような遊具になるよう、大人がつくり過ぎてしまわないように、というアドバイスも。例えば、小さな窓や自分たちが作ったものを飾れる棚などがあると、子どもたちの想いが入れられるようになります。

木’s保育園

木’s保育園の相談内容は木製の積み木でした。数年前に開園した園は、園舎が木造で、日常的に使用する物もできるだけ木製品を取り入れ、「木育」に力を入れています。

園長先生は、子どもたちが木にふれあいぬくもりや安心を感じ、健やかな心や思考力を育てるような遊具として、木製の大きな積み木をつくりたいと考えていました。四角い積み木は中を空洞にして軽量化できますが、円柱は空洞にできないため重量があり、安全面で心配がありました。

専門家からは「リスクとハザード」の考え方が示され、積み木遊びの時は靴下や上履きを履かせる等の対応策、痛いという感覚も含めて遊びから学ぶことの大切さについて、保育者同士で話し合うよう提案がありました。

積み木の良さは遊びを自由に調整できること。紙や段ボールなど他の素材との組み合わせで遊びが広がります。

どのように遊ぶかを考えることは、探求心やセンス・オブ・ワンダーを育みます。においや手ざわりが種類によって違うこと、形によって重さが異なること、半円柱を2個合わせると円柱と同じ重さになるなど、気づきや学習にもつながっていきます。

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