土が痩せ草木が育ちにくい環境になっていた園庭。ワークショップでのアドバイスを参考に何度も話し合いを重ね、「ビオトープのなかの保育園」を目指して小さな田んぼを修繕し、まわりにクローバーの種をまきました。
土を入れ替え植栽をすると、もともとあった木々や植物が息を吹き返したかのように元気になりました。田んぼにはカエルやトンボ、クローバーの緑にはいろいろな虫が集まってくるようになりました。
子どもたちは生き物に興味をもち、四つ葉探し、冠づくり、色水遊びを楽しんでいます。みんなで田んぼの世話をして、収穫したお米を味わったり、もみがらで遊んだりしながら、自然の恵みや循環のしくみを学んでいます。
先生たちは水の管理や植物の手入れをしなくてはなりませんが、稲の生長や生き物に対する意識が高まりました。子どもたちの日々の発見やつぶやきをキャッチしながら、どんな活動をしようか考えます。
園だよりで田んぼの紹介をすると、保護者も関心をもってくれるようになりました。地元の業者さんや地域の方々とのつながりが生まれ、田んぼや樹木の相談をすることも。みんなで育てるビオトープは、どんどん進化していきそうです。