くるみ保育園

0-2歳児対象の小規模保育園です。園庭の狭さを克服してお子さんたちの屋外遊びを豊かにするために築山や砂場の設置ができないか?というご相談でした。

写真1 変更前のフェンス
写真2 変更後のフェンス

改善の第1歩は、乳幼児の視野は垂直方向と水平方向ともに大人と異なって非常に狭いので隣地との境界にあるブロック塀が圧迫感を与えるので園児の目にも優しいフェンスに変更していただきました。

写真3 室内との段差を解消して
写真4 少しの時間でも外気に

さらに内部から外に出やすい環境づくりという視点から内部の保育室と同じ高さのデッキを設置して外部空間と内部空間の一体化をはかりました。そのために写真3に示すように、保育室から屋外へ出ることがスムーズになり、お子さんたちのデッキ遊びが増えました。保育者からは短時間でも外気に触れる機会が増えたという喜びの声が届いております。

写真5 遊具入れ

一方、園庭が狭いために築山や砂場の設置はかないませんでしたが、デッキから園庭へ出やすい工夫として緩やかな階段をつけて砂場遊びしやすいようにしました。既存の砂場で触感を楽しむ姿が見られ、雪遊びにまで広がっています。

 

 また園児の遊びへの意欲を引き出すために、保育者が離れた物置から取り出していた玩具を園児の目につきやすい場所に設置したところ(写真5)、園児が自ら玩具を選び、意欲的に遊び、そして片付けも率先して行うようになったようです。なお、デッキ遊びの遊具づくりに関しては会員の東間掬子さん(「0・1・2歳児の心と体を育む手作り遊具」生活文化社)の作品も参照させていただきました。

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